基本は質問を受け付けるだけなんですが、それだけだと寂しいんで(苦笑)
時々初歩的な音響講座チックなのもやってみようかと思います。
ちなみに神楽佑も感覚でものを言う人なので、そんな事細かには話しません^q^


『黒色』は音響講座を記載する文章の色として、
『灰色』は記事へのレスの色として管理人が使いますので、
出来ればその色以外をお使い頂けると嬉しいです(´ω`*)

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録音時の質問 - yumo

2013/09/05 (Thu) 18:42:15

以前質問した時に、聞き方が悪かったので、改めて質問させていただきます。
mixというよりは、初期設定の問題に近いかもしれないので、場所が違ってたらすみません。

歌を録音した時点で音が割れたり、雑音が入って聞きづらいことが多いです。
これは、高音だけでなく、低くても大きめの声だとすぐ割れてしまいます。
録音、編集にはAudacityを使っています。録音時に声を小さめに歌って後から「増幅」を使えば、音割れはしないのですが、ノイズが大きくなるのでまた消さなければならず、非効率で音質も悪くなってしまいます。

録音時に音割れしない工夫か、音割れをなんとかする編集方法等、何かあればアドバイスいただきたいです。

分かりにくくてすみません。よろしくお願いします。

Re: Re: 録音時の質問 - yumo

2013/09/09 (Mon) 18:29:29

本当に優しい説明ありがとうございます(´;д;`)

今自分の頭で理解できるよう解読中です(切実)音割れに関しては一つ目のお答えを意識したら、解決しそうな気がしてきました♪

また何かあれば、お聴きしてもいいでしょうか。
ありがとうございます。

Re: 録音時の質問 - 神楽佑

2013/09/07 (Sat) 15:38:00

もう1点追加で補足。

ノイズに関してですが、環境音的なノイズを全て取り払ったにも拘らず消えない場合は『マイクが原因』の場合が多いです。
とりあえず別のマイクを試してみたり等で見極める必要はありますが…
同じ環境下でマイクを変えると音質やノイズの大きさが変わることは良くあります。(マイクの性能に依存が強い為)
自分もオーディオインターフェース使用した状態でも、スカイプ用のマイク使うとサーっていう音が常日頃の録音用ハンドマイクに比べると明らかに大きいです^^;

なのでとりあえずノイズゲートを使ってみて、それでも納得できるような音質にならないのであれば、思い切ってマイクを変えてみるのが一番かなと思います。
物理的に機材変えない場合はもう、必死こいて編集技術を駆使するしかないので手間はどうしても掛かります(´Д`;)
手間を取るか、音質改善のためにマイク新調するか…(´・ω・`)

自分がPC用マイクを使った経験が無いので余り此処はお勧め紹介出来ないんですが、オーディオインターフェースに比べると安価で手に入るとは思います。
数千円程度だったはずなので^^;
どれくらい雑音が入りやすいかの目安が、調べてみたところ「S/N比」の数値みたいです。
この数値(dB表記になってます)が大きい方が雑音の影響が少ないらしいです^^;
あとマイク仕様に記載されてる中で「入力感度」っていうのがマイクの音の拾い易さだそうです。
入力感度の値が0に近いほど感度が良いらしいので、此処の感度が上がると小さい声でも拾いやすくなります。
あとは「指向性」でしょうか…ハンドマイクなら基本『単一指向性』(ある一方向にしか感度がないので、生活音等他の雑音を拾いにくい)なのですが、たまに卓上タイプとかだと『無指向性』(あらゆる角度の音を拾う、会議とかには向いてるけど余計な音まで拾いやすい)等違いがあるので…確かもう一個指向性の種類ありますが、基本手にすることは無いはず^^;
『周波数帯域』は好みなので何とも言えませんが、この範囲が広い方がより多くの音の音階を録る事が出来るので、ナチュラルっていえばナチュラルです。
が、合唱とか空間音とか合奏の録音じゃないので、そこそこの範囲があれば良いんじゃないかなと…そんな幅まで聞き取れる耳持ってる方が寧ろ稀ですww
ちなみに人間の可聴領域が20Hz~20,000Hz(20kHz)と言われてるので、それより広くてもほぼ分からないですし、正直20Hzの音とか低すぎて聞こえないと思います、上も然り。
神楽佑は両端の音恐らく聞こえない耳です、モスキートーンなんてずっと前から聞こえなかったわ!(…)
人の声も大体400Hz辺り(男性はもう少し低いかもですが、それでも100Hzよりは高いはずです)から、高くてもせいぜい3~4kHzまででしょう、つか4kHzとか出る人居るのか?ってくらい耳障りな高音ですww
なので気にしなくてもこの辺りは絶対カバーされてます。


また長くなっちゃいましたね…
単語の意味とかは結構ググれば見つかるので、それでも意味が良く分からないっていう場合はまた聞いて下さい^^;

Re: 録音時の質問 - 神楽佑

2013/09/06 (Fri) 19:12:51

ご質問ありがとうございます^^
ただ内容的には非常に難しい部分ではありますね…
上手く説明出来るか分かりませんが、順を追って話すよう勤めます(・ω・;)


まず【音割れ】に関しては、『声量に合わせて入力音量を調整する』、『録音時の声量を落とす』でしか防ぎようがありません。
PC自体の録音時音量の設定は、コントロールパネル内のサウンド設定(OSによって呼び名が違いますが…)で、"録音の音量設定をする"プロパティ画面で変更できますので、此処がMAXになっている場合は少し下げてみましょう。
(再生の音量を変更するタブもあって表示が似ているのできちんと確認ですね)
但し此処は大元の音量調整なので、下げすぎてしまうと音量上げれなくなります、ほんの気持ち程度で。
Audacityであれば、再生とか停止の丸いボタンの下に、マイクの絵とその隣に横スライド出来るフェーダーがあります。
此処がソフト内での録音音量調整なので、収録時に調整する場合は基本こちらで、音割れしない程度でなるべく最大音量になるように、仮録音等しながら微調整して下さい。
多分歌とか台詞の内容で毎回微調整は必要なはずです。
こればっかりは避けようのない作業なので、音圧のためには致し方ない部分です(´・ω・`)
後はもう、自分の声を抑え目にして録音するか…


【雑音】に関しては難しいです。
恐らく仰ってる雑音は録音時にどうしても入ってしまう、「サーッ」っていう音かなと思うんですが…
電子機器扱っている時点でどうしても発生してしまうものではありますので、完全に消すことはどんな高額な製品を使っても出来ません。
強いて言うなら、このノイズがどれくらい入ってしまうか。
この辺りはほぼほぼ"製品の性能"が握ってしまっています。
特に留意を置きたいのが『PCに既成で付いているマイク端子の使用』と『マイクそのものの性能』です。
備え付けの音声入力回路は、ざっくり話すとPCの電磁波モロに受けちゃうので結構ノイズが乗ります。
音質を多少高額な金額払ってでも改善したいのであれば、オーディオインターフェースの購入をお勧めします。
簡単に言うと、オーディオインターフェースとは、外付けの音声入出力装置です。
USB接続が主ですが、音声データをUSBから入力するので既成音声入力回路よりもノイズの影響が少なくなります。
ピンからキリまであるのですが、大体1万~3万くらいの幅からは入手出来るんじゃないかなと。
個人的な経験では信頼できるメーカー辺りを選ぶのが良いかなと。
日本メーカーだとYAMAHAくらいしか作ってないので海外メーカーのBEHRINGERとかTASCAM、ROLAND辺りは確か老舗のはず。
ちなみに自分はROLANDのTRI-CAPTURE使ってますww


そこまではお金掛けられない、という事であればマイクですね。
もしスカイプ通話とかで使うようなマイクを使用しているのであれば、正直改善を見込むのは厳しいです…
元々安価で提供する為の作りなんで音質が言い訳が無いんです…電話するのにそんなクリアな音求める人居ないですし(´Д`;)
この辺はPC用マイクとかでハンドマイクやら何やらあるので、まだそっちの方が堅実的だと思います。
この辺は自分が使ったことないんで余り詳しくご案内出来ませんが、そういうタイプのマイクからSONYのPCマイク(恐らくハンドタイプ)に変えたら音質が良くなったよっていう話をフォロワーさんから聞きました。
ちなみに余談ですが、このマイク性能によって許容最大音量が変わります。
性能が良いマイクは基本的に値段も張りますが、音質の面と音量の面が基本的に向上するので、そんなに声を張り上げてないのに音が割れると言うことであれば、マイクの持ってる性質上音量まではカバー出来ないのかもしれません。
詳しくは周波数帯やインピーダンス等々、そのマイクがどのような条件下でこれだけの性能発揮できますよーって書いてる(説明書か性能を記載した用紙が購入時に付いてる筈です)のを見て判断するしかないですが…
多分量販店とかで買うのであれば、外箱とかにも書いてたりする要項なので、買う前にある程度の算段は付けられる筈です。


以上の方法どちらも取れない。けど何とかしたい、という事であれば、後は(音質に関して完全な保障は出来ませんが)エフェクターの中に『ノイズゲート』っていう物があります。
そいつで録音時に混入する「サーッ」って言う音を軽減させる事は出来ます。
既に上の記載で文字数過多なんで、簡単にノイズゲートの仕組みを解説してるサイトのURL貼っておきます。
原理はコレで分かるかなと。
http://www.sighne.jp/music/buy/05recording/06dynamics_effect.html
ただこの方法は実際に収録した音声を削るやり方です。
数値の設定によっては殆ど変わらない場合もあり、逆に大事な音声を削りすぎてしまう場合もあります。
あくまで"気持ち少しだけノイズを削れる"程度だと思って下さい。
Audacityには予めノイズ処理のエフェクトがありますが、自分は上手くこれ扱える自信ないのでご説明出来ないですが…
設定をすれば外部(元々内臓されてないものを後で追加する)エフェクトも使える優秀なフリーソフトなので、フリーで配布されてるノイズゲートを取り込んで使ってみるのも手かなと。
外部エフェクトの導入方法は解説しているサイトがあったりするので省略しますが…というか自分はそういうのをする前にAudacityからオーディオインターフェース付属のソフトに乗り換えちゃったんで単に説明出来ないと言う^q^
ちなみに自分はノイズゲートとしてはFLOORFISHというのを使ってます。
フリープラグインなのでインストールした後Audacityで使えるように設定すれば使えるんじゃないかなとは思います。
自分の編集ソフト以外で使ったことないんで断言出来ませんが(´・ω・`)
あと凄く初歩的ですが、録音環境によって入るノイズ(近くに電磁波強い家電があるとか、クーラーの駆動音聞こえるとか)はもう、配置を変えるなり機械を止めるなり、PCの場所やPCとマイクの位置関係を変える等々物理的にしか対応出来ないので、そこはもう考えうる限りのノイズ対策して下さいという事になります^q^

ノイズの種類によって録音時の音量が大きい場合の方が目立たない場合と、小さいのを後で音量上げた方が目立たない場合とあるみたいですが…個人的には後者は稀じゃないかと思ってます。
使ってる使用機器によって、この音量で録った方がノイズが少なく聞こえるっていうのが絶対あるので、こればっかりは模索するしかないですね。
自分の環境でもある一定の入力音量数値を超えると急にノイズ音量が大きくなる閾値があるので、大体その手前で止める事が多いです。
(低音など拾いにくい録音の場合では無視する事もありますが)
環境にも寄りますが自分が喋ってる・歌ってる声がリアルタイムでPCに差したイヤホンから聞こえるのであれば、耳で聞きながら音量調整を、リアルタイムでは聞こえなくて録音したあとじゃないと自分の声聞けないのであれば幾つかのパターンで試す事で探して下さい。

最後に一つ。ノイズは完全に消すことは出来ません。
だからこそ出来るのが"誤魔化すこと"です。
基本BGM重ねれば気にならない程度のノイズであれば正直無視して良いと思いますww
後はリバーブ等声そのものにエフェクトを掛けて声を敢えて加工し、そういうモノだと思わせるというのも手です。
音声加工のエフェクトは次回以降の講座で順に取り扱う予定なので、参考にして貰えればと思います^^


……以上で、お答えとしては大丈夫でしたでしょうか?^^;

音響講座その3 - 神楽佑

2013/06/29 (Sat) 21:53:33

忘れない内にやっておかないと、また話したいことがどっかに行っちゃいそうだったんで(苦笑)
今回の3回目は前回に少し触れました「音圧レベル」についてです。

より良いMIXをするのであれば、"高い"音圧レベルにしなければいけません。
逆に音圧レベルが"低い"と、音量を上げても迫力が出ないですし、何より聞こえにくくなるので良いMIXとは言えないわけです。

そもそも音圧レベルが高い、低いってどういう状態?
っていうのがあると思うので、神楽佑なりの例え話を持ち出してみますww
色々考えたんですが、"布団"と"圧縮袋"を使ったのが一番良いかなと思って、それを題材に例えてみます。

音圧っていうのは文字通り、音の圧(力)です。
ただ収録しただけではふかふかの羽毛布団の状態で、中の密度は高く有りません。
だから、そのままMIXに使ったのでは殆どの場合オケに対して音量が足りない⇒迫力がない⇒バランスを整える為にオケの音量を下げる⇒音圧レベルが下がる、という感じになってしまいます。
音圧レベルを上げるっていうのは、まず音を圧縮する事から始まります。
その為には"音圧レベル"を上げる為に、「コンプレッサー」や「リミッター」などの「エフェクター」を使うのが効果的です、というか普通はそうだと思います^^;
前回話したPEAKを思い出してください。
収録した音声をそのまま音量を上げていくと、何れPEAKを振り切ってしまい、音割れしてしまいます。
けど、音割れしてるのに音量が小さい、なんてことも少なからずある訳です。
その時に上記に書いたエフェクターで圧縮します。
さながら布団を圧縮するように…(笑)
そうすると同じ質量のモノでも体積が下がるので、同じ箱に入れるのに1つでいっぱいにならず2つ3つと布団を入れる事が出来るようになります。
コレが、音圧レベルを上げるっていう肯定になります。
具体的には、"自分の声の周波数(音の高さ)"が密集しているところを集中的に上げて(圧縮布団を重ねて)、声の音域に対して正確に音圧を上げるっていう感じです。
なので、同じ箱だったのに声の音量が3倍になれば、オケの音量に近づける事が出来るので、音量を下げなくて済む⇒音圧レベルが上がる⇒音量がUPするので迫力も出る、という感じです。

そこにプラス1枚の圧縮布団と3枚の圧縮布団を思い浮かべて下さい。
圧縮を解いて空気を含ませた時、どちらがより高く積みあがりますか?
当然3枚重ねた方がより高くまで膨らむはずです。
このイメージが、"ボリュームを上げる"(聞くときの音量を上げる)になります。
音圧レベルが高ければ、ボリュームを上げていった時に大きく音量も上がるので、より大きな音量を楽しめますし声が小さいなんていう事もなくなります。
音圧レベルが低いと、幾らボリュームを上げても音量がなかなか上がらずに、結果聞きにくい音源となってしまうわけです。


以上が今回の音圧レベルの内容になります。
毎回書き方安定してませんが、その程はご了承ください(苦笑)
最後に、同じ楽曲で音圧レベルを弄れば(上げれば)どれくらい変わるのかを耳で体験出来る様、音源を用意しましたので、是非聞き比べてみて下さい。
http://www.voiceblog.jp/syana/1934038.html
此処には音声up出来ないので、上記のアドレスの記事にご用意してます。
先日こえ部にて投稿した楽曲の、ニコ動に上げた歌詞有りを置いてみましたww

以上で3回目終わります^^
何か分からない事、質問があればレスや新規投稿下さい。

Re: 出力レベルの目安について - yumo

2013/09/03 (Tue) 07:54:33

ありがとうございます。2、3度読んでやっと少しわかってきました(^.^;)編集で0dbにすることが大切なのですね。ただ、dbの見方もわかってないので、またいじってみます。

出力レベルの目安について - 神楽佑

2013/08/30 (Fri) 18:45:16

これは編集時のoutputで良いんですかね?
とりあえずその意味で話をしますww

基本此処は0dBが理想です、歌・台詞どの場合においても。
ただ言ってきているように、音圧レベルを上げていく際にはどうしても此処もピークを振りがちです…
特にカラオケ音源含めた楽曲は、予め0dB付近になるように作られているので、そこに自分の歌った声を1つ2つ重ねると足し算になるので何も対策を講じないと基本振り切っちゃいます;;
(厳密に完全に足し算にはなりません、あくまで声が加わった分若干上乗せされるイメージになります)

そこで音量を下げてしまうと音圧レベル確保にならないので、コンプレッサーやリミッター、マキシマイザー等の音量のレベルを圧縮させるエフェクトを使うことによって、outputが0dBを超えないようなMIXが出来ます。
言うなればタンスの中の洋服整理でしょうか。
本来ならば綺麗に入れればその引き出しの中に納まる洋服の量ですが、エフェクトを使用してないときはとりあえずその中に突っ込め!とばかりに洋服(オケ音源や歌声音源)を突っ込まれた状態なので、それを整理し、場合によっては圧縮袋を使って服の嵩を縮めたりして引き出しに収めるという作業になります。

神楽佑の場合はoutputにはリミッター(最近は更に音圧レベルを稼ぐ為にマキシマイザーを愛用してますが)を突っ込んでます^^
どっちかを入れればoutputで0dBを振り切るという事はなくなります。
ちなみにinputで音割れ対策を講じている場合、多少outputで0dBを超えても音割れはしないと思われます。
もし音割れするとすれば、音を出すスピーカーとかイヤホンとかじゃないかな?
どの道0dbを超えた、赤色のゾーン(此処をPEAK(限界値)と呼んでる)に音量レベルが食い込んでいる状況は、例え音割れしていなくても使用している機械に対しては余り良くない状態なので、0dBに収まるようにMIXしましょう^^;

という感じです。
以上の説明で大丈夫ですかね??(苦笑)

入力レベルの目安について  - 神楽佑

2013/08/30 (Fri) 18:31:14

質問ありがとうございます^^

使用しているソフトによって入力レベルの表記(この場合は録音最中に確認できる現在進行形での入力レベルを確認できるメーター表記をさしております)によって見方は多少変わってきますが、基本的にはMAXを0dBとしております。
――先の音響講座にて0dBの意義については説明しておりますので、今回説明は省略します――
どのソフトも恐らく「緑」「黄」「赤」の順に0dBへと近付くにつれて色が変わっていると思いますが、基本的に「赤」になると駄目だと思っておいた方が良いと思います。
これもソフトによって変わるかもしれませんが、自分の使用しているソフトは-6.5dBを境に下が「緑」、上が「黄」になります。ちなみに「赤」は0dBに設定されているので、ほぼ「音割れ状態」に当たります。神楽佑の使用ソフトの場合ですが。
――「音割れ」に関しても過去の音響講座で説明してるので省略します。――

音量はある程度であれば既存の音量調整やコンプレッサー等のエフェクトで増減出来るので、この辺りからは好みだとおもうのですが、余り入力信号が小さすぎても後々編集で扱いにくい場合は多いと思いますので、やっぱりそこそこ欲しい所。
凄く個人的な録音ですが、神楽佑の場合は「黄色」ゾーン辺りを意識して録っております。
ピークを振ってしまっては元も子もないんで、台詞の時はもう少し下くらいに標準声量が来るようにする場合もありますが…
歌声であれば滅多に大きく入力レベルが上下しないと思うので、-6.5~-2.0辺りに標準声量(仮録音してみて自分の声量を確かめて下さい、人によって違いますので)が来るようにソフト内の入力レベルやPC上の入力レベル(オーディオインターフェースを使ってる方はその入力レベル)の数値を予め調整しておくと良いと思います。
音割れしたくない場合はとりあえず全部の数値をMAXから少し下げておいて、録音時にソフトの入力レベルかオーディオインターフェースの入力レベルをその時に乗じて変えるといいかなと。
言ったように多少小さい分には後で何とかなるので、とりあえず録音の最中に絶対音割れをしない事が前提です。
元が割れてなければ、編集時に音量を上げても上げすぎない限りは音割れしませんので^^;

長くなったので、一旦入力レベルに関しては終わりますww

Re: 音響講座その3 - yumo

2013/08/30 (Fri) 07:57:26

圧縮布団の例、凄く分かりやすいです!私、録音するとき、入力MAXで叫んでるときもあったので、それが音割れになってたんだと思います。全然気付かなかったです(^.^;
感覚でもいいのですが、丁度いい入力、出力の目安ってありますか?

音響講座その4 - 神楽佑

2013/08/27 (Tue) 18:29:00

ちょっとバタついて期間が随分空きましたが、ちょこちょこ見て下さってる方がいらっしゃるみたいで(´ω`*)
皆、気軽に質問してくれちゃって良いのよ?ww

という訳で、4回目はエフェクターについてお話したいと思います。
そろそろ下記の説明の中でエフェクターって何やねんっていう疑問が沸き上がってくるだろうと思いますので^q^
あくまで良く使うエフェクターを掻い摘んで説明するだけなので、使い方とか細かくは説明しないと思いますのでご了承下さい。
詳しく聞きたい場合は別途レスで下さいな(´ω`*)



まずエフェクターって何ぞやって話なんですが。
effect:(名詞)効果、効力、影響
とあるように、あるものに対して効果を齎したり影響を与えるものをエフェクターと言います。
(○○ターって、大体にそれ(○○)をする人や物を指しますね)
音響の世界では"音響効果を与える"目的で使用される機械を指します。
なので実際にリバーブとかコンプレッサーって呼ぶ音響機材は存在するんです。
絵を描く工程であれば、着色した後にぼかしやらフィルターを掛けるっていう"加工"の作業に当たるかと思います。
それを念頭に置いて頂ければ、この後説明するエフェクターそれぞれの効果も何となくすんなり入ってくれるんじゃないかなと^^;
よく使う代表的なエフェクター達を軽く説明したいと思います。


【コンプレッサー】
自分も良く使ってる単語ですねww
簡単に言えば『圧縮機』です。喋ったり歌ったり色々ありますが、どうしても波があるので低い音が録音に入りにくかったり、高い音は余計なくらいに録音されたりと、音域ごとに入力される(録音される)音量にバラ付きが出てきます。
コンプレッサーはそれを平らにするエフェクトです。
大きすぎる音量は圧縮して小さくし、逆に小さい音量のモノは底上げして音量を大きくする能力を持ってます。
簡単に言うと地均し(じならし)みたいな感じですね。
凹んだ所(音量が小さいところ)に土を被せ(音量を持ち上げ)、出っ張った所(音量が大きすぎるところ)は削って平らにしていく、そんな感じです。
なので最後の仕上げ的な意味で"音量を稼ぐ(音圧レベルを上げる)"際に使われます。
リアルな音響現場だと音圧レベルを稼ぐだけじゃなくて、大きすぎる音量は機械を壊す原因にもなるので、PEAKを振る(限界値を超える)状況にしない為にも使ったりします。

【リミッター】
よくコンプレッサーとどう違うの?っていう質問が来る奴ですねww
原理的にはコンプレッサーと同類で、レベルの制御を担うエフェクターです。
コンプレッサーが"均し"を主体にして音量補正をするのに対して、リミッターは"打ち切り"っていう表現が一番分かりやすいかなと思います。
原理的な説明をすると、音量がある一定の予め設定した一定の値を超えた場合にその音量を絞ることで過大な信号レベルにならないようにするものです。
要はもぐらたたきのような感じです、ある一定の音量を超えた(地面からもぐらが顔を出したら)お前出っ張ってるから引っ込めとばかりに出っ張った部分(頭)を地面に押し込むんですww
あくまで音量全体に対して行うので、音量の弱い音域には手を出しませんので、言うなれば"音割れを防ぐ為の最終関門係り"みたいな感じです(笑)

inputとoutputそれぞれ別々でエフェクターを掛けられるような編集ソフトであれば、リミッターは間違いなくoutputに置きますね。
コンプレッサーは目的にもよりますが、本来はoutput側に置くものです。
神楽佑は"声"の音量そのものを稼ぎたいので、殆どの場合はinput側で声それぞれに対して掛ける事が多いですが^^;
ただ、エフェクターの数も嵩みますし、声それぞれで数値の設定をしないといけないんで、特に何か細かい事をしないのであればsendやRETURN(音響機材ではAUX回路に当たりますね)等々を使用した並列回路で、一旦出して戻すのも手かなと。
この辺はAudacityにはない回路なんで、音楽編集用ソフト使ってる方への応用になるんで今はこれ以上触れませんが(苦笑)
ラストのこの辺は分かる方だけ留めて頂ければと思います^^


そんな感じで第4回を終わります。
もっと詳しく聞きたいっていう方や単語が良く分からないっていう方はレス下さい(´ω`*)
次回はエフェクターの続きかな?リバーブとかその辺辺りを、ざっくりとww

音響講座その2 - 神楽佑

2013/06/21 (Fri) 21:11:18

早くもその2がやって参りましたww
質問が来ない中、中々ネタ出しも大変なんですが^^;
(書く事が無いというよりは何から書いたら良いかが分からないに近いですけど)

今回2回目はPEAK(ピーク)です。
オーディオインターフェース等々持ってる方とか、エレキギターとか楽器触った事がある人は聞き慣れしてるでしょうけど。
録音する時に大事な用語なので、説明したいなと思います。

普通に辞書で引っ張ると、大体「先端」とか「とがった山」とかそういう感じのが出てくると思います。
つまり意味的には「最高点(一番尖っている所、高い所)」っていう意味合いになります。
音響用語的には「限界値」っていう感じで使われますね。

例えば声を録音する時、マイクに近付きすぎたり入力の音量を上げすぎたり、あとは大声だしたりとかして「音割れ」した経験はないですか?
「音割れ」っていうのは入力最大音量を超過してしまった時に起こります。
つまり「PEAKを振っている」という風に表現をするんです。
(アナログ計測器でメーターが振り切る、とか表現するそっから"振る"っていう表現が来ているものと思われます)

ただ、"PEAKを振った"="音割れ"とは必ずしも言い切れません。
一瞬限界値を超えたくらいでは、大体音割れという現象は起こらないからです。
"音割れ"っていうのは"PEAKを超えている状態が長く続く"と起こります。
つまり一定時間以上メーターを振り切ってしまってるんですね。


ちなみにその状態でも音割れしない時は存在します。
"PEAK"はあくまでその機械を守る為、人に知らせるように(大体)赤いランプが点灯するんですが、ほんのちょっとだけ余裕を持たせてはいるんです。
だから、PEAKを振り続けてもたまたま音割れに至る音量まで到達しなければ、あの「ビリッ」っていうのは入らなかったりします。
これだけ説明すると、いかにPEAKギリギリで音割れしないようにするかっていう加減が難しいですね。
けど、より音圧レベルの高いMIXをする為にはこういう細かい事も必要だったりします。
なので知識程度に覚えておくと良いかも。

余談ですが幾ら音割れしてなくっても"PEAK"を振るという状態は、機材にとって余り良くない事が多いです。
なので本当の所はPEAKを振らないように録音するのが基本です。
えっそれじゃあ全然音量足りないじゃん!ってなるでしょう?
その為に音圧レベルを上げる様々な手段があるんです。
今後の講座でその事にも触れていきますので^^
…あっでもその前に"音圧レベル"って何やねんっていう所の解説が必要ですねww
それは次回に機会を設ける事にしましょう(´ω`*)

今回の講座は以上でございます。
ご質問等々あればレス下さい。
また別途知りたいことがある方は、新規でこのBBSに書き込んで頂ければ、神楽佑が分かる範囲でお答え致しますのでどうぞ^^

音響講座その1 - 神楽佑

2013/06/15 (Sat) 22:33:53

すぐに質問も来るわけがないんで(笑)
簡単に音響講座をしたいと思います。
その際には黒色を多用しますのでご注意下さい。

今回1回目はdB(デシベル)って単位について。
よく音楽の世界では使います。
例えば大声選手権で、今の声の音量は…100dB!っていう時は、"具体的な音の大きさ"を指してます。

しかしミキシングの世界ではあくまでdBって音の大きさを表す単位としてなので、余り音量がどのくらいどうこうでは言いません。
何故なら、MIXして一つの楽曲を作るにしても、コンサートで野外の音響をするとしても、"絶対に必要な最低限の音量”って必要なんですよね。
それを満たしていないと、やる意味が無いんで。

そこでミキシングの世界では、"基準となる音量"=0dBとして定め、そこから音量が大きいのか、低いのかっていう感じで+3dBとか-5dBとか、そういう風に音量の差を意識します。
だから基準値の0dBが、実際どれくらいの音の大きさなのかっていうのはまた別の話です。

因みに余談ですが、ある基準値Aに対するBのレベル表現をdB(デシベル)によって表すと、画像に取り込んだような数式になります。
logとか、習ってない人には全く訳が分かりませんねww
んとね、底が10である常用対数を使ってるので、例えば+3dBとか-2dBっていうのは単純な足し算引き算にはなってないんです。
例えるなら関数グラフ。y=xの2乗とかあんな感じ。
xが1から2へ増えると、yは1から4まで増えちゃいます。
つまり、dbも+2dBするのと+4dBするのでは単純に倍じゃない、っていう事です。
この感覚はMIXする時大事だと思います。
音量小さいな、音量大きいな、そういう感じで微調整する時に、このことを思い出していただければ、-5dBもすればめっちゃ下がりますし、+10dbとかとんでもないくらい音量が上がる訳です^q^

ちなみに更に余談ですが、人間が聞き分けられる音量差は2~3dBだそうです。
それくらい上がり下がりしたら、音量が変わったことが分かるっていう事です。
あくまで一般論ですが…神楽佑はよく2.5dBとか小数点以下もよく感じて弄る人なのでww

そんな感じで、初回のdb講座は以上です!
ご質問があればレス下さい^^


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